建物は地上2階(一部3階)地下1階建てで、延べ床面積約6000平方メートル。室内への直射日光を避ける外廊下式で、71部屋の間取りはほぼ当時のまま。玄関には日本本土から運ばれたという飾り用の石材が用いられ、正面ホールに一歩入ると外気より気温が低く感じられた。階段の手すりは木製で、洋風の電灯と合わせて優雅な趣すら感じさせる。
同指揮部の唐華指揮官(中将)は「風の通りが良い上に、高い天井のおかげでストレスを感じにくい。排水など細かな部分が工夫されている」と話す。2階の唐氏の執務室は、高雄警備府司令官が使用していた部屋とみられる。
同指揮部は今年が創設70年に当たり、昨年9月から建物内部や日本の国立公文書館の資料の調査を行ってきた。天井裏から「昭和16年」と印刷された布地が見つかったことから、建物の建築年は41年と推定したという。
建物の周囲には亀のような外観をした防空壕(ごう)が20カ所近く残っている。建物脇から当時の滑走路と埠頭(ふとう)をつなぐ地下道の跡も見つかった。調査結果は映像にまとめ、今年8月をめどに公表する方針だ。



