北朝鮮が弾道ミサイル発射 内陸部に落下、失敗の見方

 【ソウル=名村隆寛】 韓国軍合同参謀本部によると北朝鮮は29日午前5時半ごろ、西部の平安南道(ピョンアンナムド)北倉(プクチャン)付近から北東方向に向けミサイル1発を発射した。弾道ミサイルとみられるが、発射には失敗したという。韓国国防省によれば、ミサイルは高度約72キロまで上昇。数分間かけて約50キロ飛行した後、北朝鮮内陸部に落下した。

 ミサイルの種類について聯合ニュースは、合同参謀本部が新型の中長距離弾道ミサイル(IRBM)「北極星」や「スカッドER」など改良が加えられたミサイルの可能性が高いとみていると報じた。AP通信は、当局者の話として、新型の中距離弾道ミサイル「KN17」との見方を伝えた。

 国連安全保障理事会は28日、閣僚級会合を開き、米国のティラーソン国務長官が北朝鮮の核・ミサイルによる日本と韓国への脅威を「現実のものだ」との考えを示し、国際社会の一層の圧力強化を訴えたばかり。

 また、北朝鮮のミサイル発射は、米原子力空母カール・ビンソンが朝鮮半島近海に向かう中で強行されており、米国を牽制(けんせい)する意図がうかがえる。

 29日から大型連休が始まった韓国社会は平穏で、緊張感は全くない。しかし、在韓米軍と韓国軍では、北朝鮮がさらなるミサイル発射を強行する可能性があるとみて警戒している。

 北朝鮮は今月5日と16日にも日本海側の東部新浦(シンポ)付近から中距離弾道ミサイルとみられるミサイルを発射し、いずれも失敗したと分析されている

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