【ソウル=桜井紀雄】25日午前10時半ごろ、ソウル・江南(カンナム)地区上空を9機の戦闘機が飛行した。韓国メディアによると、耳をつんざくような轟音(ごうおん)にマンションを飛び出す住民や高校の授業を一時中断する教員もいた。区庁や警察には問い合わせが殺到。ネットには「北朝鮮が武力挑発を仕掛けてきたようだ」「核戦争が起きたのではないか」との書き込みが相次いだ。
日米韓は、北朝鮮が朝鮮人民軍創建85年の25日に軍事的挑発を仕掛ける可能性を警戒。トランプ米政権は、空母を朝鮮半島周辺に向かわせるなど、対北圧力を強め、ネットには「4月危機説」が拡散していた。
結局、韓国空軍の特殊飛行隊「ブラックイーグルス」による航空ショーの予行演習にすぎなかった。だが、ソウル市民の有事に備える意識が希薄化したとされるいま、容易にパニックが起きる危険性も示した。



