スポーツの舞台裏

聖域にメスも、変われなかった鳥谷…金本阪神1年目の検証〈上〉

 昨オフ、打の柱マートン、守護神の呉昇桓が退団し、戦力低下を強く懸念していた。だが、自身の考えもあり、積極的な補強には動かなかった。

 わずかばかりの補強策も、裏目を引いた。球団幹部が開幕前、心配を隠さなかったのが、新外国人のヘイグ。チームに少ない右打ちの三塁候補。中日を退団した実績十分のルナ獲得も検討されたが、「阪神タイガースたるもの、お古に手を出すのはやめよう」と回避。ヘイグは荒い打撃に守備のミスも目立ち、6月には1軍から姿を消した。

 基本線は自前の戦力育成。「鉄人」を形作った広島の戦略を理想としているように映る。ただ、12球団でもっとも優勝から遠ざかった広島を習うなら、それなりの覚悟と時間が必要だ。

 あるOBは今季の戦いぶりに「鳥谷やゴメスが不振で、一方で若手を育てる。あえて、それをやっていたんだからしようがない」と理解を示す。「超変革」が進んでいること自体は疑いがない。

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