利用者の笑顔が何よりのやりがい-。東松山市で今年4月に開設した医療美容室「けあるーむKAMI結(かみゆい)」が好評だ。がん患者向けの医療用ウイッグの調整や体の傷などを隠す「カバーメーク」に加え、メンタルケアも行うという新しいタイプの美容室。利用者は口コミで増え続けているという。(大楽和範)
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東武東上線東松山駅から車で10分ほどの住宅街の一角に、自宅の一部を改装した「けあるーむKAMI結」がある。代表の真子(まなご)桂子さん(45)が、保健所の許可を得て利用者の自宅で髪を切ったり、化粧を施すなどの訪問美容に取り組む中、「人目を気にせず通えるサロンはないの?」というニーズを受け、看板のない医療美容室が誕生した。
真子さんは23年前、美容師資格を取りスタイリストに。ある日、介護が必要な女性の髪をセットしたとき、穏やかな表情が浮かんだのを見て、身体介助もできる美容師を目指した。ホームヘルパー2級(現介護職員初任者研修修了)のほか、民間団体認定の医療美容師、メイクセラピスト、シニアライフプランナーなどを取得。独学で心理学も勉強した。自身も顔などに複数の傷があるほか、大病も経験していて、「利用者の気持ちが分かるのが強み。『安心して話ができる』と言われることが多い」と明かす。
利用者は主に東松山市周辺に住む30〜60代の女性。心を閉ざしがちになる抗がん剤治療中の患者や要介護者に対し、美容、介護、メンタルケアの3方面からアプローチする独自のサービスが受け、口コミで利用者が増加。地元の東松山医師会病院(同市神明町)の相談員と連携したことも利用者増につながった。「長年東京まで施術に行っていたので、近所にできてうれしい」との声ももらったといい、今では1カ月先まで予約が埋まっている。真子さんは「潜在的なニーズの強さを感じる。美容を通じて健康を伝え、一人でも多くの利用者を笑顔にさせたい」と意欲を示す。
けあるーむKAMI結の所在地は東松山市上野本25の6。定休日は土曜日の午後と日曜日、祝日。営業時間は午前8時半〜午後5時半まで。問い合わせは(電)090・2464・4849。



