【イスタンブール=佐藤貴生】米政府がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の象徴的存在だったバグダーディ容疑者の死亡を確認したことで、組織としてのISの影響力が大きく減退することは間違いない。ただ、ISの戦闘員らはイラクとシリアにおける拠点の陥落に合わせ、世界各地に散ってテロ組織とのネットワークを強化してきたとされる。「IS後」の国際的なテロの脅威は、むしろ拡散している危険性がある。
海外メディアはこれまで、IS中枢の幹部にはフセイン政権期のイラクの陸軍士官らが含まれているほか、バグダーディ容疑者の下に10人前後で構成する評議会を設置し、集団指導体制を取っている-などと伝えていた。実態は不明だが、ISの精神的支柱だった同容疑者の死亡が、中枢の体制に大きな打撃を与えたことは明らかだ。



