覚醒剤再犯に異例の執行猶予 神戸地裁尼崎支部 「依存、治療で更生」評価

 覚醒剤の所持事件で執行猶予期間中に覚醒剤を使用・所持したとして逮捕され、覚せい剤取締法違反罪に問われた兵庫県内の男性被告(33)に対し、神戸地裁尼崎支部が4月、逮捕以降の更生に向けた薬物依存治療などを評価し、再び執行猶予付きの有罪判決を言い渡していたことが18日、分かった。薬物依存者の支援団体によると、猶予期間中の覚醒剤の再犯者に対し、実刑が回避されるのは極めて異例という。

 判決によると、男性は平成24年、覚醒剤所持事件で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けたが、約1年後の25年11月、執行猶予期間中にもかかわらず、乗用車内で覚醒剤を使用するなどした。

 弁護側によると、男性は今回の逮捕後に保釈が認められ、大阪府内の病院に入院して専門の治療プログラムを受けたほか、薬物患者の治療態勢が充実する米国での経験が豊富な心理士のカウンセリングを継続して受講。公判では担当医師らも証人として出廷し、「社会復帰に向けた協力態勢が築かれている」と訴えた。

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