西森博之原作で、累計発行部数が4000万部を超える伝説のツッパリ漫画の主人公で、金髪頭の三橋貴志を演じる。自身は30歳に迫ろうという年齢になったが、ツッパリ高校生姿が似合う度合いは驚異的だ。
脚本・演出は福田雄一。自身もこれまでドラマ「スーパーサラリーマン左江内(さえない)氏」や映画「斉木楠雄のΨ難(さいなん)」などに出演した福田組だが、「これまでの作品が、ふざけ倒して先輩の役者たちを脅かせればよかったのに対し、今回は(主人公で)ストーリーを背負っている。若い共演者もいるので、今までの現場とは違う」と責任感をあらわにする。
その共演者たちとは、画面を通じても伝わってくるほど、お互いになじんでいるようだ。「オンエアを見ると、自分の演技はちゃんと見られないけど、自分以外の役者がかっこよかったりかわいかったり」。特に相棒の伊藤真司役の伊藤健太郎は8つも年下で「弟のようにかわいい。リコピン(赤坂理子役の清野菜名)らも含め、仕事以外のプライベートや家族の話をするし、芝居のこともいろいろ相談される。なんでもしてあげたくなっちゃう」と笑う。
同じ福田組の一人で、今井勝俊役の太賀(たいが)の演技には「安心感がある。見ていると自分も負けていられないと思える」といい、仲が良いながらも「変になれ合っていたわけでもない」と互いを高め合ってきた。
撮影は今夏、2カ月間、栃木県足利市に泊まり込みで行った。「とにかく面白いものをつくっている実感があった。スタッフもキャストも『この番組でひと山当ててやろう』とモチベーションがずば抜けて高かった」と振り返る。ただ、放送前にすべての撮影が終わっていたため、「反響がなかった分、実感がなかった」と苦笑。それが、今や幅広い層に楽しまれている現状に顔をほころばせ、出演者で作ったグループラインで、「盛り上がってるね」などとメッセージを交わし、ようやく反響の大きさを実感できるようになった。
ドラマもいよいよ最終盤。「子供から大人まで楽しめるドラマになったのは、福田さんの狙い通り。最後の2話は今日俺のファンが間違いなく楽しめるし、最終回後にはロスになるかも。続編の声を上げてほしいし、また戻ってきたいですね」と金髪高校生役への愛着を見せた。(文化部 兼松康)
●日本テレビ 毎週日曜日 夜10時半
賀来賢人
かく・けんと 平成元年、東京都出身。19年のデビュー後、ドラマ「アスコーマーチ」(テレビ朝日)、「泣くな、はらちゃん」(日本テレビ)、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、映画「ごくせんTHE MOVIE」「ちはやふる-結び-」などに出演。プライベートでは、ドラマ「Nのために」(TBSテレビ)で共演した女優の榮倉奈々と28年に結婚した。




