合流賛成派が玉木降ろしも 国民、19日に議員総会 動議で全員参加採決

国民民主党の玉木代表

 立憲民主党との合流をめぐり、国民民主党は19日、東京都内のホテルで両院議員総会を開く。国民の玉木雄一郎代表は合流の是非に加え、賛成派と反対派の「分党」を認めるよう諮る方針だが、党内には資金配分をめぐる争いなどにつながることを嫌がり、分党に否定的な勢力もある。玉木氏の提案する議案を否決する事実上の玉木降ろしに発展する可能性もある。

 19日の総会は、両党の幹事長や政調会長が策定した合流新党の綱領・規約、代表選規定などの合意案と、玉木氏が表明した分党案の賛否が焦点となる。合流賛成派は旧民主党勢力の再結集を目指す一方、玉木氏ら反対派は「改革中道」路線の維持を狙っている。

 玉木氏が賛成派と反対派の「分党」を決意したのは今月11日の朝だ。立民との交渉を担ってきた平野博文幹事長、泉健太政調会長から綱領などの合意案を示されたが、政策のすり合わせなどが不十分であることから党内を説得できないと判断した。事実、11日の役員会では9人中6人が合流に反対。そこで玉木氏は党内の賛成派に配慮し、「分党」を提案した。

 役員会で少数だった合流賛成派だが、19日の総会では十分に巻き返しが可能だと読む。浮上しているシナリオは、玉木氏が提案する合流・分党案を否決した上で、党全体で立民に合流する緊急動議を提出し、多数の賛成派で可決する-というものだ。

 玉木氏の提案が否決されれば「事実上の代表解任」(国民中堅)といえる。さらに、国民の持つ「50億円くらい」(玉木氏)の資金を1円も損なわず、立民に持参すれば、合流新党でも影響力を維持できるという賛成派の思惑も透ける。

 一方、玉木氏ら合流反対派も多数派工作を進める。国民には共産党と接近する立民に忌避感を抱く議員も少なくない。さらに昨年の参院選で立民と争った参院議員にも不信感が根強い。

 17日には古川元久党代表代行が「玉木新党」への参加を正式に表明した。前原誠司元外相や山尾志桜里衆院議員らも名を連ねる。玉木氏側近は「十数人は参加する見込みだ」と明かし、合流賛成派を牽制(けんせい)した。

(千田恒弥)

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