【動画】出雲・日御碕に眠る海底遺跡
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「国引き神話」の舞台となった島根県の島根半島。その西端に建つ「日御碕(ひのみさき)神社」は夜を司る神社として天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祭る。海底には、太古の建造物が眠る「海底遺跡」があり、ダイビングスポットとして人気を集める。出雲の海に潜った。
神社の西に浮かぶ「経島(ふみしま)」から海に入る。薄暗く冷たい海底に、太陽の光が差し込むと、岩を削って作ったような一本の“道”が浮かび上がった。参道のような道は、島の海底からさらに、隣の島へと続いている。
海底一面には、玉砂利を敷いた参道や階段、亀の形をした石など、信仰活動に使われたと思われる「海底遺跡」が広がる。
遺跡の存在が明らかになったのは平成12年。日御碕でダイビングショップを経営する岡本哲夫さん(62)が海底にある階段を発見したのが始まりだ。人工とみられる階段や参道、祭祀跡が次々に見つかり「ボングイ」と名付けられた。
地元でもその由来が議論されたが海底の遺跡に関する文献などがなく、地元紙でも話題になった。岡本さんは「西暦880年の巨大地震で海岸が沈下したのでは」と笑顔を見せる。
その後、周辺でも同様の遺跡が見つかり「サドガセ」や「タイワ」と名付けられた。
遺跡の謎は少しずつ明らかになってきた。「サドガセ」で発見された「岩屋」が沖縄県南城市の遺跡「斎場御嶽(せーふぁーうたき)」と形が似ていることを、訪れたダイバーが指摘。岡本さん自ら海中に金属探知機を持ち込み、当時使われた道具や食器などを探索する試みも始まった。
太古のロマンに、盛り上がる神話の町。「体が動く限り調査を続けたい」。海深くに沈むミステリーは青い水に包まれ、謎が解かれる時を待つ。 (写真報道局 甘利 慈、沢野貴信)
