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【ビジネスパーソンの必読書】

 「晴耕雨読」という言葉がある。晴れの日に田畑を耕す労働と、雨の日の読書による知的活動。その両方の喜びが味わえる理想の生活を表す言葉だ。梅雨どきには「雨読」で知的活動の喜びを味わってはどうか。

◆再開発で衰退?

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 『SHIBUYA!ハーバード大学院生が10年後の渋谷を考える』ハーバード大学デザイン大学院、太田佳代子著(CCCメディアハウス・1900円+税)

 東京・渋谷は独特のカルチャーの街として国内外に知られる。本書では、ハーバード大学デザイン大学院(GSD)の院生5人が、授業の一環として近未来の渋谷のデザインを提案。

 渋谷駅周辺地区では2027年完成予定の再開発プロジェクトが進行中だ。複数の超高層ビルが建設され、互いに通路で結ばれる。しかし提案者の院生たちは、それによって路上に生起するカルチャーが衰退することを危惧する。

 ある院生の提案では、組み立て式の仮設ステージを、ランダムに高層ビル間の通路に出現させ、路上で自然発生するパフォーマンスやイベントを展開。路上のカルチャーを、再開発で造られた人工の空間に接続、融合する。

 GSD院生たちの提案には「バランス」と「余裕」を重視するものが多い。2つとも、ともすると現代の日本人が見失いがちな視点ではないだろうか。

◆繁盛店になる方法

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 『「ホットケーキの神さまたち」に学ぶ ビジネスで成功する10のヒント』遠藤功著(東洋経済新報社・1500円+税)

 グルメガイドとビジネス書が合体した「異色の書」。著名な経営コンサルタントが、多くの人がノスタルジーを感じるであろう「ホットケーキ」の繁盛店31店を紹介しつつ各店の経営戦略を分析する。

 ホットケーキは、競合の少ない「ブルー・オーシャン」なのだという。フルーツや生クリームで派手に飾りつけられるパンケーキとは違い、ホットケーキは一見ありふれた食品だ。しかも焼くのに手間がかかる割には、相場の値段が低い。それゆえ、参入者が少なく、手作りのホットケーキを出す個人経営の店は首都圏に40店ほどしかない。

 だが、そんなありふれたホットケーキでも、差別化することは十分可能。現に差別化に成功した繁盛店には、国内だけでなく海外からもお客さんが殺到する。

 繁盛店は味や作り方、ときには形の美しさにまで徹底してこだわる。その真摯(しんし)な姿勢は「お客さんを喜ばせる」というビジネスの根本を再認識させてくれる。

◆人類の課題解決も

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 『INSANE MODE インセイン・モード』ヘイミッシュ・マッケンジー著、松本剛史訳(ハーパーコリンズ・ジャパン・2000円+税)

 「CASE」と略される技術革新やビジネスモデルの進化により、自動車業界は大転換期を迎えている。2008年にいち早く高性能電気自動車(EV)を発表した米国のテスラは、その変革の牽引(けんいん)役である。

 本書はテスラのEV開発の挑戦の軌跡を追う。

 テスラが見据えるのは、一自動車メーカーとしての成功だけではない。EVの普及により世界の炭素排出量を減らし環境負荷を抑える、という社会課題の解決もめざす。そのために自社の特許を同業者に開放している。

 そんなテスラに触発され、中国でEV関連ベンチャーが急増している。同国の巨大市場にEVが広まれば、テスラが掲げる炭素排出量削減が大きく前進するだろう。

 自動車業界だけでなく人類全体の課題解決をめざすテスラの理想は、共感を得やすいのではないか。同社が主導し、CASEにおける共創の輪が広がることが期待できる。

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