空前の大型連休も終わり、そろそろ日常が戻ってきた時期だろうか。ただし1日の寒暖差が激しいなど、気候は不安定だ。五月病の季節でもあり、心身の健康には十分注意していただきたい。(情報工場「SERENDIP」編集部)
◆「小さな問い」が重要
□『問い続ける力』石川善樹著(ちくま新書・880円+税)
仕事で成果を上げるには、自分自身またはチーム単位でプロセスを考え、その実行が求められることが多い。その際、まず「問い」を立てなくてはならない。それが習慣になっている、すなわち常に問い続けられる人こそが優秀な人材といえるのではないか。
本書は、予防医学者である著者が9人の「問い続ける」達人たちをインタビュー。それらを参考に、問いを習慣にするメカニズムを考察する。
著者は、脳の三層構造から「小さな問い」の重要性にたどり着く。三層構造とは変化を好む大脳新皮質と、習慣をつかさどる大脳基底核、その間で感情をつかさどる大脳辺縁系。大きな変化を伴う「大きな問い」は大脳新皮質がそれを習慣にしようと大脳基底核に伝える途中、大脳辺縁系がそれを恐怖の感情に変えて、はじいてしまう。小さな問いであれば大脳辺縁系で恐怖の対象にされずに済み、習慣化されやすいのだという。
何でもいい。身近なふとした気づきを面白がることが大事なのだろう。
◆シンプルな「宇宙」
□『一流と日本庭園』生島あゆみ著(CCCメディアハウス・1600円+税)
日本庭園は、世界に誇れる伝統文化の一つ。エリザベス女王2世からスティーブ・ジョブズ、デビッド・ボウイまで、各界の海外著名人にも愛されてきた。
本書は、19人の人物との関わりから、日本庭園の魅力、人の心や行動に及ぼす「力」を解き明かす。登場するのは歴史上の権力者、現代の経営者、禅僧や建築家など幅広い。




