ウェブサイトで広く使われているプログラミング言語「PHP」で重大な欠陥(脆弱性)が見つかり、企業や自治体は公式サイトや会員サービスを停止するなどの対応に追われた。9月以降、不正アクセスによる個人情報の漏洩も相次ぐ中、専門家は「人工知能(AI)を使用したサイバー攻撃や脆弱性の発見が効果を上げ、被害を受ける確率が格段に高まっている」と警鐘を鳴らす。
【画像】「PHP」の修正プログラムの適用を呼びかける運営団体のウェブサイト
サイバーセキュリティーに詳しい神戸大大学院の森井昌克名誉教授(情報通信工学)は今回見つかったPHPの欠陥について、「影響範囲が非常に大きく、ウェブサイトを乗っ取ることができるような深刻な脆弱性」と指摘する。
PHPに限らず、あらゆるソフトウエアやシステムの脆弱性を排除することは「不可能に近い」と森井氏。PHPの開発団体によると、今回の欠陥は米国のグーグル傘下のサイバーセキュリティー企業やオープンAIがAIを使って発見した。森井氏は「AIが脆弱性を発見する能力は人間よりもはるかに高い」と語る。
脆弱性が公表された場合の企業や自治体の対応について「まずは(ウェブサイトやサービスを)停止して攻撃されていないかなどを調査した上で、開発元から指示された対処を迅速に行う必要がある」と強調する。サービスの利用者も「不要なサイトに個人情報を安易に登録しないことが重要」と語った。(高田和彦)




