女性が技術者として活躍し、キャリア形成できる世界に―。元日銀理事の清水季子さん(61)が起業し、畑違いの製造業を舞台に奮闘中だ。まだまだ理系に進む女子学生は少なく、産休・育休の取得に対する周囲の理解といった壁もある。社会の構造を変えようと、女性技術者が憧れの存在になるのを後押しし、次世代へバトンをつなぐ活動に取り組んでいる。
女性職員のフロントランナー
「電気や水道など暮らしを支えるのは技術者。一緒に地球を守ろう」。清水さんは7月下旬、愛知県豊橋市で開いたイベントで子どもたちに呼びかけた。化学や工学に興味を持ってもらおうと、分子構造を学びながら入浴剤を作ったり、プログラミングを通じてミニカーを走らせたりする企画を手がけた。
