千葉県船橋市の職員に無尽蔵のスタミナを誇る公務員ランナーがいる。資産税課に勤務する仲田光穂(みほ)さん(37)は4月に山梨県で開催された「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」の女子120キロ部門で優勝、5月に青森県弘前市で行われた「IAU24時間走アジア・オセアニア選手権」女子部門でも頂点に立った。次の目標は世界記録の奪還だという。
「長い距離が自分には向いている」
仲田さんは茨城県出身で高校の時は陸上部の長距離選手だった。大学卒業後の平成24年に船橋市役所に入庁。27年ごろから100キロ程度のウルトラマラソン大会に出場し始めた。令和4年からは24時間での走行距離を競う「24時間走」への挑戦も始めた。
ウルトラマラソンはフルマラソン(42.195キロ)を超える距離や時間を走る競技の総称。仲田さんは「いろいろな場所に行きたかった」と競技開始の理由を語る。ウルトラマラソンに出場した友人が撮ったきれいな景色の写真を見て挑戦を決めたといい、記録も年々伸びて「距離が長い方が自分には向いている」と感じている。
金曜夜には東京から湯河原までを走破
普段は資産税課で固定資産税を算出する業務に従事。業務後に毎日欠かさず行う練習は10~12キロを1時間程度かけて走るというもの。週に1度はトラックでスピードが速い走行などを行う。
暑さのため昼間に走れない夏場は、仕事が終わった金曜夜にランニング仲間と東京駅に集合。そのままJR湯河原駅(神奈川県)まで休憩を入れながら約120キロを走る。現地に着くのは翌日昼前だ。仲田さんは「箱根駅伝かと思いきや、もっと先まで走る」と笑顔を見せながら、「さすがに帰りは電車で戻る」と話す。
6月18日には、富士五湖ウルトラマラソンと24時間走アジア・オセアニア選手権の優勝を松戸徹市長に報告。市長は「コーチをつけず、一人でコンディションを整えながらやっている。頑張ってほしい」とエールを送った。

