スパイ防止法の呼称「本質を表していない」自民・有村総務会長 「私事脅かすものでない」

記者会見する自民党の有村治子総務会長=4月3日午前、党本部(奥原慎平撮影)

自民党の有村治子総務会長は3日の記者会見で、高市早苗政権が掲げるインテリジェンス(情報収集・分析)の機能強化策が「スパイ防止法」と呼称されている現状に違和感を呈した。「本質を必ずしも的確に表していない」と述べ、「早い段階から『この言葉を多用すべきではない。ステレオタイプ(固定観念)で動くのは止めた方がいい』と政府や自民党内に伝えてきた」と明かした。

「政治の使命は意思決定。そのために」

スパイ防止法の呼称は、与野党や産経新聞を含むメディアなどで広まっている。これに対し、最高で死刑を科すことを盛り込み、昭和60年に国会に提出された自民のスパイ防止法案を想起させるとして「地に足の着いた議論から遠ざけている」(国民民主党の橋本幹彦衆院議員)と苦言を呈する声もあがる。

有村氏は、2日に衆院で審議入りしたインテリジェンスの司令塔機能強化に向けた「国家情報会議」などの設置法案については「国民のプライバシーを脅かすものではない。丁寧に国会の論議の中で明らかにされることが重要だ」と強調した。

安全保障上の政治判断を下すうえで海外の機微な情報を収集する必要性を訴え、「政治の使命は確かな意思決定をしていくことだ。外交や防衛、経済、技術に関して日本が日本であり続けるため、的確な情報を取れるようにしておくことは極めて大事だ」と述べた。

「外国勢力、外国政府と通じた人々からの不当な影響がないようにしていくのも極めて大事な価値だ。工作活動から日本を守ることは大事だ」とも訴えた。(奥原慎平)

自民党三役派遣の「前進」…竹島式典

Google検索で「産経ニュース」を優先表示。ワンクリックで簡単登録

会員限定記事

会員サービス詳細

政治ランキング

  1. 「核兵器保有の国が…持たぬ日本を新型軍国主義とは」小泉氏、中国に反論 アジア安保会議

  2. 中国海警船が神奈川の漁船を威嚇、進路妨害 漁船オーナー「中国は国際ルール守らず」

  3. 「立民・中道のような取りまとめならテーブル蹴る」維新藤田氏 皇族確保の立法府総意巡り

  4. 海自、護衛艦「かが」での米海兵隊ステルス戦闘機F35B発着艦訓練を中止 「運用の都合」

  5. 神奈川県の人口が919万3657人で戦後初の減少に 都心に近い川崎市などでは増加

  6. 過去の不祥事「いくらでも言って」 新党立ち上げの宮沢博行氏、次期衆院選出馬にも言及有料会員記事

  7. 中国空母「遼寧」、太平洋上で戦闘機やヘリコプターの発着艦170回 防衛省が確認、公表

  8. ナフサ国内生産「100%に戻るだろう」 赤沢亮正経産相が見通し、鹿児島の備蓄基地視察

  9. 昭和天皇を侮辱する投稿が中国のSNSに氾濫 石平氏「日本政府は中国に厳重対処求めよ」

  10. 「虚偽の主張」「不透明な軍備増強」小泉防衛相が中国非難 アジア安保会議で演説