宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、主力大型ロケット「H3」8号機の打ち上げ失敗について、搭載する国の準天頂衛星「みちびき」5号機を第2段機体に据え付ける台座に生じた「隙間」が根本的な原因だった可能性が高いとして、文部科学省の有識者会議で報告した。打ち上げ再開の見通しについては明言を避けた。
JAXAによると、台座はアルミ材の両面に炭素繊維シートを貼ったパネル4枚を接合して作られる。接合部に接着用テープをかぶせて加熱しつなぎ合わせた際、一部で温度が想定以上に上昇してアルミ材とシートの間に複数の隙間が発生。高温多湿環境での保管も、アルミ材とシートの密着性を下げたとしている。
その結果、隙間部分の強度が下がり、衛星カバー分離時の衝撃でシートが剥離した。これを機に剥離が台座全体に広がり、衛星の重さを支えきれずに破壊。台座直下の第2段エンジンに燃料を送る装置を傷つけ、エンジンの燃焼を続けられなくなったと推測した。
JAXAは他の原因についても検証を続けるが、単独で飛行中断の原因となり得るのは台座の隙間だけだと説明する。
8号機は、昨年12月22日に鹿児島県南種子町から打ち上げられ、3分45秒後に衛星カバーを分離した。その後、第2段エンジンの燃焼が予定より早く終了。正常な飛行が続けられなくなり、指令破壊措置で爆破された。




