昨年開催された2025年大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのちの未来」で展示されていたアンドロイドの一部が21日、京都、大阪、奈良3府県にまたがる関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)の「けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)」(京都府精華町)で一般公開された。
同パビリオンでプロデューサーを務めたロボット工学の第一人者、石黒浩・大阪大教授が、学研都市の企業「国際電気通信基礎研究所」の特別研究所客員所長を務めることから、京都府にアンドロイド7体を寄贈し、公開が実現した。
21、22両日の一般公開では1200人の予約枠に約3千件の応募があった。21日には7体のうち2体を展示。参加者らはパビリオンのクライマックスで登場した、「千年後の人間の姿」を表現したアンドロイドを間近で眺めたり、パビリオンで上映された映像作品を楽しんだりした。
公開を記念して開かれたシンポジウムでは石黒教授が「パビリオンではできなかったような展示ができた。AI(人工知能)やロボットと良好な関係を築くきっかけになれば」と話した。同センターではアンドロイドを常時公開する予定はないが、全国で展示する計画で、7月には東京都港区の高輪ゲートウェイシティで展示会を開く。
来場した大阪市の事務員、西川美花さん(45)は万博会場で働いていたが、このパビリオンの入場予約がとれなかったといい「学研都市という場所で未来を感じるアンドロイドを見ることができてよかった」と興奮した様子で話した。(小野田銀河、写真も)




