スキージャンプ、トップ選手の飛び方は4スタイル スパコン「富岳」で解析

スパコン「富岳」で再現した、小林陵侑の飛び始めの空気の流れ(神戸大、北翔大、理化学研究所提供)

ミラノ・コルティナ冬季五輪で活躍が期待されるスキージャンプ日本代表の飛行姿勢を、理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」で分析したところ、それぞれ異なるアプローチで飛距離を伸ばしていることが分かった。男子個人ノーマルヒルで2連覇を狙う小林陵侑(りょうゆう)(29)は、風を受けて体を持ち上げる揚力を重視した姿勢だった。理研などの研究チームが6日、発表した。

研究チームは、日本代表を含むジュニアからシニアまで男女74人のジャンプ計556回を10台のカメラで撮影した。飛び始めの段階で起きる姿勢の変化をデータ化した上で統計的に分析したところ、7つのスタイルに分類できることが分かった。日本代表らトップ選手が主に採用しているのは、その内の4つだった。

この4つのスタイルで日本代表が飛んだ場合の周囲の空気の流れを、富岳でシミュレーションして分析した。小林が体を伸ばして風を受け、揚力を増加させているのに対し、二階堂蓮(れん)(24)は前傾姿勢を維持して空気抵抗を減らしているとみられることが分かった。

スパコン「富岳」で再現した、二階堂蓮の飛び始めの空気の流れ(神戸大、北翔大、理化学研究所提供)

研究チームの山本敬三・北翔大教授は、4つのスタイルには優劣がないとし、「それぞれ自分に合ったスタイルを選択しているのではないか」と指摘。今回は飛び立った直後の姿勢を分析したが、今後はジャンプ全体の解析を進め、選手の成績向上に貢献したいとしている。(松田麻希)

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