千葉県鴨川市の山林で造成工事が進む大規模太陽光発電施設(メガソーラー)について、県は30日、事業者が本来、伐採すべきではない「残置森林」区域の樹木を伐採していたことが判明し、森林法に基づく林地開発行為の許可条件に違反するとして行政指導したと発表した。違反状況が解消される原状回復まで工事の全面的な一時中止も指導した。行政指導を通じた工事の一時中止要請は初めて。
県によると、事業者は「AS鴨川ソーラーパワー合同会社」(鴨川市)。県は28日に事業者とともに現地に入り、許可条件に反する伐採(計1・5ヘクタール)を確認した。事業者は「誤って伐採した」と認めており、ホームページ上で工事の一時中止を発表した。熊谷俊人知事は30日の記者会見で「誠に遺憾だ。原状復帰など厳しくみていきたい」と述べた。
メガソーラー計画を巡り、県は24日、盛り土の形状など計画変更を想定し、盛土規制法に基づく変更内容の報告を事業者に求めた。安全対策が確認されるまでは一部を除き工事の一時停止も要請した。この要請に強制力はないが、今回は事業者が行政指導に従わなければ、森林法に基づく中止命令といった厳しい措置に発展する。
県は行政指導を通じて他の区域で許可条件に反する伐採の有無とともに、植林による原状復帰に向けた計画の提出を事業者に求めている。工事再開時期は盛土規制法との兼ね合いもあり、現時点では見通せない。




