「鳥衝突の可能性も」「機体寿命は考えにくい」 空自機墜落で武藤茂樹元空将が見解

武藤茂樹元空将(酒巻俊介撮影)

航空自衛隊のT4練習機が愛知県犬山市のため池に墜落した事故の原因は何か。武藤茂樹元空将が見解を語った。

墜落したT4練習機が高度を急激に落としたということはエンジンが推力を失い、上昇できなくなった可能性が高い。

T4はエンジンが2基あり、1基停止しても、もう1基で飛行できる。同時停止はなかなかないが、民間機では鳥の群れに衝突する「バードストライク」で2基同時停止の事故例もある。衝突でキャノピー(風防)が破壊されれば風圧で操縦や交信が困難になる可能性もある。

事故機は製造から35年以上経つが、T4は退役までの間、必要な整備をしつつ安全性を確保しながら飛行しており、寿命が来たなどの可能性は考えにくい。

行方不明者の発見が最優先なのは言うまでもないが、飛行記録装置が未搭載であっても、墜落機の残骸回収により早期に原因が究明されることを期待したい。(談)

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