千葉県野田市全域の高層建物に対応できる40メートル級はしご車が12日に市消防本部に配備され、運用を始める。新車両の購入費約2億2000万円を寄付したのは、同市在住で医師の根本暁さん(89)。医師と消防の共通点でもある「人命救助」に役立ててもらいたいとの思いから、はしご車を選んだ。
市消防本部によると、これまで最大で12階建ての建物に対応できる35メートル級はしご車を所有していた。新車両は14階建てまでカバーできるようになる。4月に納車が完了した。
40メートル級はしご車は独マギルス社製。全長約11メートル、幅約2・5メートル、重さ約19トン、排気量は7700cc。同市の鈴木有市長は4月24日の納車式で「できれば出場しない方がいいが、市民の安心・安全につながる。心強い」と述べた。
納車式に出席した根本さんは「市にお世話になったので、『何かお礼を』と思ったときに、はしご車が一番いいとなった」と話す。 はしご車には、人命救助への思いとともに、開業医だった亡き父に向けた感謝も込めた。「経済的に大変だったが、私たち子供を教育してくれた」(根本さん)気持ちを表現するため、寄贈者として根本さんと父、博さんの2人が並ぶ銘板が車体に刻まれている。




