世界的な人気ロック歌手が運営するレストランを巡り、米東部ニュージャージー州でトラブルが起きている。「ボン・ジョヴィ」のボーカル、ジョン・ボン・ジョヴィ氏(63)がホームレスらの支援を目的に、郷里で運営する非営利レストランが「州外を含めホームレスを呼び込むことになりかねない」と地元首長の反発を受けている。FOXニュースなどが報じた。
ボン・ジョヴィ氏が運営する「JBJソウルキッチン」は2011年、アンティークショップの町として知られるニュージャージー州レッドバンクで1号店をオープン。同州出身のボン・ジョヴィ氏と妻のドロテア氏が社会貢献の一環として始めたが、特徴的なのは支払い方法だ。飲食分はボランティアで返すか、支払いができない他の客への寄付を上乗せして支払う。公式HPによると前者が59%、後者が41%となっており、いわゆる無料の炊き出しとは違った形式になっている。
現在常設店舗として2つの大学内を含め同州内に4店舗があるが、2月6日に州東部のオーシャン郡図書館にできた期間限定店舗が騒動の発端となった。
地元トムズリバーのダニエル・ロドリック市長は「レストランができたことでホームレス人口を増やすことになっている。図書館が(レストラン)設置に適切な場所だとは思わない」と主張。米芸能情報サイト、レーダー・オンラインによると、ロドリック氏は「図書館をホームレスのシェルターにするぐらいなら、全員に小切手でも配ったらいい」と話したという。
ロドリック氏の危惧の背景には、冬の寒さをしのぐために1月に仮設の暖房施設を開設したところ、ホームレスが大量流入したことや、図書館の敷地内で薬物接種事件が起きたことなどがあると見られる。
地元では「事件が増えているというデータはない」「市長はもっと他のことに力を入れるべき」という「レストラン存続賛成派」の意見が出ている一方、「残酷で邪悪な人もいる」と「存続懐疑派」の声もあるという。
FOXによると、期間限定店舗の賃貸認可権を持つのは図書館委員会と地元の郡委員会。3月31日までだった契約は5月23日まで延長されているが、再延長を行うかどうか、JBJソウルキッチン側はまだ意思を示していないとされている。




