12日の日本記者クラブ主催討論会で企画委員と各党首による質疑の要旨は次の通り。
──なぜ立憲民主党の支持率は上がらないのか。自己分析なしに自民党を批判してもはじまらない
立憲民主党・野田佳彦代表「過去の政権運営の反省はもちろんある。反省も含めて(先の党代表選に)チャレンジしようと思った。反省とは、『政治主導』が空回りしたこととか、マニフェスト(政権公約)を羅列して、できないことも出てきたと説明しきれなかったこととか、(党内で)熟議を交わしたつもりでも納得しない人がいたこと。深い反省のもとに、二度と同じこと、過ちはしないという思いで、今回は政権を取りに行く。しっかりとご理解をいただけるように頑張っていきたい」
──委員長公選制導入を主張する人を除名にするなど、共産党は閉鎖的な政党ではないか。明るい開かれた党にする気はないか
共産党・田村智子委員長「党大会を見ればどれだけオープンだったかはよく分かっていただけたのではないか。議案を2カ月も前に発表して、党内で議論を尽くして、党大会の3日にわたる議論をオープンにした。非常にオープンな運営をやっている。ご指摘いただいたような問題は、『党のルールが守れない、守る意思がないという党員は、党員でいることができない』という、ある意味当たり前の運営ではないか」
──今のまま小さい政党で構わないと考えるか。大同団結を考えるか。(後者の場合は)どこがパートナーになりえるか
国民民主党・玉木雄一郎代表「国民生活がよくなるための政策を一つでも二つでも実現できれば本望だ。どう実現するか。まずはわれわれの勢力を大きくしないと、はじき飛ばされて終わりだ。まずは党を大きくしていきたい。ただ、この選挙の後、どういう枠組みになるかは分からない。そこはもう政策本位で、一致するところは応援するし、だめなものはだめと言っていきたい」
──政策活動費を衆院選で使うことに倫理的なうしろめたさはないのか
石破茂首相(自民党総裁)「それはある。だからこそ『抑制的に』と申し上げている。合法だから何をしたっていい、ということは申し上げない。党勢の拡張、党の主張の徹底周知、そういうものに使われるべきだと思っている。だから、何に使うかというのは私自身がよく見ていきたい。将来的に廃止の方向というのは、わが党の中できちんと議論する。各党できちんとした認識の一致を早めに得たい」
──野党候補が乱立して、政権交代を実現できるのか。野党第一党としてどう考えているか
野田氏「誠意ある対話を各党とやってきているつもりだ。限られた時間だが、最後まで粘り強く対話のチャンスがある限りはやり続けていきたい」
──共産は今回、小選挙区に大量に候補者を立てる。どうして協力できなかったのか
田村氏「(安全保障政策を巡る立民との立場の違いによって)市民と野党の共闘の基盤が損なわれているもとでは、これまでと同じ対応はできない。私たちの変わらぬ立場になる。新たな共闘の発展のために頑張っていきたい」
──自公過半数割れになった場合に、自公政権に加わる、あるいは閣外協力するなど、何らかの形で連携していくつもりはあるか
日本維新の会・馬場伸幸代表「わが党は、各政党と是々非々で(協力を)やるということを看板として掲げてきた。その物差しは国家国民のためになるかどうかだ。基本的には選挙後もそういう態度は変わらない。ただ、やはり政治は『数が力』だ。選挙が終わって、それぞれの政党の議席数がどうなったかが、今後の判断に大きく影響をしてくることは間違いない」
──原子力発電について尋ねる。「原発ゼロ」という党の綱領に反対なのではないか
野田氏「『ゼロ』を目指すということ自体に反対ではない。ただ、今、ゼロという言葉を例えば政権公約などで書くと、すぐできるように思う方もいるかもしれない。原子力エネルギーに依存しない社会を作っていって、原発に依存しない社会を実現していくという表現を、現実的に訴えたほうが通るのではないかという判断だ」
──衆院選の獲得目標は
れいわ新選組・山本太郎代表「(解散時は)衆院3議席だったが、これを倍増以上にしたい。全国の私と同じ有象無象が『社会が変わればいいな』ということで力を貸してくれる、その結果がどれぐらいあるかということだと思う」
玉木氏「前回選で11議席だった。11議席は確実に確保して、それから一議席でも増やしたい。衆院で21議席あると単独で法案提出することができるようになるので、できるだけ近づけるように積み上げていきたい」
田村氏「小選挙区では沖縄1区、比例は現有9議席を必ず守り抜く」
公明党・石井啓一代表「全国11小選挙区で戦うので、完全勝利を目指す。比例区については現有の23議席以上を目指している」
馬場氏「162人を擁立する。全員の当選を目指す。関西以外の小選挙区での議席獲得を目指していく」
野田氏「公認した人たちの全員当選。これは当然だ。最低限目標にしなければいけないのは、自公の過半数割れ、そして比較第一党になるということだ。具体的な数は申し上げられないが、そういう結果が出せるように全力を尽くしていきたい」
石破氏「公認候補の全員当選を目指して頑張っていくが、状況が極めて厳しいということは肌身に染みてよく分かっている。野田氏の言ったことと逆になるが、われわれは自民、公明で何としても過半数を取りたいと思っている。そこから一つでも上積みできるよう、誠心誠意、全力で尽くしていく」









