震度6強を観測した石川県穴水町の役場3階の大ホールには、沿岸に住んでいる子供連れや高齢者らを中心に約200人が避難。停電で空調が使えない中、毛布にくるまって体を温めたり、石油ストーブの周りに集まって身体を寄せ合ったりして暖をとった。
「断水で哺乳瓶を洗えず、飲料水を使って洗うしかない」。生後5カ月の息子と愛犬と避難した女性教員(28)は、疲れた様子で話した。地震発生後、車で高台に向かったが、倒れた電柱に阻まれ乗り捨てることになり、「とても怖かった」。明け方に町役場にたどり着いたという。
同町周辺では道路や橋がところどころ波打ち、長さ数十メートルに及ぶ亀裂や地割れも見られた。
4歳と1歳の息子と避難した会社員の奥田祐子さん(30)は「揺れが落ち着いたのを見計い、道がまだ通れるうちに急いで役場に逃げてきた」という。「昨晩は周囲の気遣いでお菓子を分けてもらい、子供たちのおなかも満たされた」と避難者同士の助け合いに感謝していた。(西村利也)




