千葉県の熊谷俊人知事は13~17日に台湾を訪問する。台北市と、県の友好都市の桃園市を訪れ、千葉を含めた5県の農林水産物を対象とした輸入規制の完全撤廃を台湾側に要請し、県産品の安全性や魅力をトップセールスの形でアピールする。16日には台湾の鄭文燦(ていぶんさん)行政院副院長(副首相)と会談し、交流を深める。熊谷知事の海外出張は初めて。
台湾は東京電力福島第1原発事故以降、5県(福島、茨城、栃木、群馬、千葉)の農林水産物の輸入を禁止。昨年に規制を緩和したが、放射性物質検査報告書と産地証明書の添付を求めている。このため、「輸出手続きに日数を要し、鮮度が重要な品目の輸出が困難になっている」(熊谷知事)。台湾日本関係協会に対し、輸入規制の完全撤廃を求める。
台北市では県産農林水産物の輸出促進に向けて現地のバイヤーとの商談会や試食会を開く。
台湾から県内への誘客もてこ入れする。
新型コロナウイルスの流行前、訪日外国人客の宿泊者は中国に次いで台湾が2番目に多かった。新型コロナ後は回復傾向にあるが、流行前までには戻っておらず、現地の旅行関連団体を訪れて誘客を促す。
熊谷知事は9日の記者会見で台湾訪問について、「県と台湾との今後の取引拡大の足掛かりとなるよう取り組んでいきたい」と述べた。




