声上げ苦悶、職員ら談笑 ウィシュマさん映像を公開 死亡前監視カメラ、遺族側

記者会見で、ウィシュマ・サンダマリさんの死亡前の動画を公開する遺族側弁護団=6日午後、東京・霞が関
記者会見で、ウィシュマ・サンダマリさんの死亡前の動画を公開する遺族側弁護団=6日午後、東京・霞が関

名古屋出入国在留管理局で令和3年、収容中だったスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、遺族側弁護団は6日、東京都内で記者会見し、死亡前の様子を写した居室の監視カメラ映像を公開した。声を上げて苦しむウィシュマさんの姿や、その世話をしながら職員や看護師が談笑する様子などが記録されている。

遺族が国に損害賠償を求め名古屋地裁に起こした訴訟で、国側が証拠提出した約5時間分の一部。複数に分かれており、合わせると計約7分になる。これまで遺族や一部国会議員は非公開の場で視聴している。地裁で記録閲覧の手続きを取れば視聴できるが、広く公開されるのは初めて。

映像は、ベッドに横たわるウィシュマさんを真上から写している。死亡の12日前、食事を取るよう促されたウィシュマさんは「できない」と苦悶した様子なども収められている。

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