超高齢化が進む日本社会で、人手不足や社会保障費の増加などの問題を打破するために、人工知能(AI)を活用する事例が増えている。このうち、人間の業務を肩代わりして生産性を上げるだけでなく、人間にはできないことをAIが担って介護の質を本質的に向上させる技術が誕生しつつあるという。画像認識や、大量のデータを元にした未来予測によって、要介護者の状態を正確に把握し、より良いリハビリにつなげることが期待されている。最先端の技術に迫る。
2つのAIがタッグ
日本の社会課題を根本的に解決するには、高齢者の要介護度が上がらないようにし、1人1人ができるだけ自立した生活を送れるようにすることが重要だ。一方で、介護分野のAI導入事例には、介護業務に関わる事務作業の支援などがあるが、業務効率向上や人手不足の解消にはつながっても、介護が必要な高齢者の状態改善に直接的に効果があるものは少ないという。
