日本維新の会の松井一郎代表は4日、自身の後継を決める党代表選(14日告示、27日投開票)について、立候補を表明した馬場伸幸共同代表への支持を明言した。党内で求心力が高い松井氏の発言は代表選の行方に影響を与えそうだ。
会見で松井氏は「僕が代表に就任してから幹事長、共同代表として組織の屋台骨を支える仕事をしてきた。次の代表として馬場氏を応援したい」と述べた。また、馬場氏以外では党内をまとめるのが「難しい」として、他の候補予定者3人について、出馬理由が明確ではないと指摘した。
松井氏は後継指名は行わないとしてきた中で意中の候補を明示した理由について、「党がこれから成長して力をつけるために、候補者の中からふさわしい人を応援するのは辞めていく代表としての役割だ」と強調。自身を支持する一般党員らにも馬場氏支持を伝えるとした。
一方、指導体制について松井氏は「われわれは国会議員を頂点としたピラミッド型の政党ではない」とし、新代表に国会議員が選出される場合は、首長や地方議員が共同代表に就く体制が望ましいとの考えも示した。
代表選には馬場氏のほか、足立康史衆院議員、梅村みずほ参院議員が立候補を表明。3日には東徹参院議員も立候補する意向を示した。