日本維新の会は30日、大阪市内の党本部で臨時党大会を開き、松井一郎代表(大阪市長)の辞任を承認し、結党以来初の代表選実施を決めた。来月14日告示、同27日投開票の日程で行われ、松井氏は27日をもって退任する。
この日、松井氏は「引退することが決まっている人間が、いつまでもトップとして収まるということは組織の今後の拡大にあたり弊害になる」と辞任の理由を説明。代表選に向けて「政治は数の力が物を言う。次のステージを目指して、みなさん方の力を結集いただきたい」と呼び掛けた。
国会議員や地方議員、首長ら特別党員によるオンライン投票で、代表選の実施に「賛成」が委任を含め459票、「反対」が22票となり、代表選の実施が決まった。
代表選は議員や首長ら特別党員約600人と一般党員約2万人の合計得票で決める仕組み。立候補には、推薦人として特別党員30人が必要となる。特別党員は27日に開かれる臨時党大会で投票し、一般党員は郵送で事前に投票する。演説会の実施など具体的な選挙活動は今後検討する。
代表選をめぐっては、梅村みずほ参院議員が今月27日にツイッター上で立候補の意向を表明。足立康史衆院議員も立候補する方向で調整を進めており、近く記者会見を開く。
本命視される共同代表の馬場伸幸衆院議員は民放番組で「出ないとは断言しない」と述べて含みを持たせているほか、元大阪府議の東徹参院議員を推す声も上がっている。吉村洋文副代表(大阪府知事)は不出馬を明言している。