渦中のワリエワ首位発進 演技後には涙

女子SP 演技するカミラ・ワリエワ=北京(共同)
女子SP 演技するカミラ・ワリエワ=北京(共同)

15日に行われた北京冬季五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラムで、ドーピング問題が発覚したカミラ・ワリエワ(ロシア・オリンピック委員会=ROC)は、演技を終えると顔を覆い、涙ぐんだ。リンクを降りる際は他のROC勢からの声援にお辞儀。取材エリアは、無言で通り過ぎた。

冒頭の3回転半で着氷をこらえた以外は、ミスなく滑った。3回転フリップ、演技後半のルッツ-トーループの連続3回転を、きれいに着氷。表現力を示す5項目の演技構成点は、全て9点台をそろえた。

五輪出場に異論が出る中で迎えたSPで、82・16点と首位発進。15歳は強靭な精神力で踏ん張った。(久保まりな)



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