北京冬季五輪フィギュアスケート女子でドーピング問題が発覚したロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)が出場容認の裁定から一夜明けた15日、大本命の個人種目のショートプログラム(SP)で首位発進した。ジャンプで珍しくミスが出た演技後は涙ぐむ姿も。調査は継続中で疑いは晴れず、3位以内の場合は表彰式を実施しない異例の事態。ロシアメディアに「乗り越えなければならない」と語る「灰色」のヒロインの一挙手一投足に、視線が集まった。
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女子SP カミラ・ワリエワの演技=15日、首都体育館(桐原正道撮影)
観客からブーイングなどはなく、ROCの旗を掲げるチーム関係者らから歓声で迎えられた。注目の大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の着氷が乱れて自己ベストに大きく届かず、点数が出ると納得できない様子で首を振った。(共同)