世界的な研究拠点として国際的な評価も高い「京都大学霊長類研究所」(愛知県犬山市)が3月末で事実上解体される問題をめぐって議論が活発化している。研究費の不正支出問題を受けて別組織に改編されるためだが、計画撤回を求める3万人超の署名が大学側に提出されるなど、解体を惜しむ声は根強い。果たして今回の措置は適切か否か。
京大は昨年10月、霊長研を4月に新設する「ヒト行動進化研究センター(仮称)」に組織改編すると発表した。脳科学や遺伝子などの研究分野を中心に、同センターに改編するとともに、その他の分野についても統合・再編することで規模を大幅に縮小。研究員らも各組織に移す。半世紀以上にわたって世界の霊長類研究を牽引(けんいん)してきた「京都大学霊長類研究所」の名称も消える。
