処理水タンク増設議論を 規制委員長「緊急避難的」

東京電力福島第1原発で、処理水放出設備の設置予定地を視察する原子力規制委員会の更田豊志委員長(左から2人目)=2日、福島県双葉町(同委員会提供)
東京電力福島第1原発で、処理水放出設備の設置予定地を視察する原子力規制委員会の更田豊志委員長(左から2人目)=2日、福島県双葉町(同委員会提供)

原子力規制委員会の更田豊志(ふけた・とよし)委員長は22日の記者会見で、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出の開始時期が、東電の目標とする令和5年春ごろよりずれ込む可能性を視野に、敷地内で保管するタンクの増設議論を始める必要があるとの考えを示した。

東電は、5年春には保管タンクが満杯になるとして、放出計画に対する規制委の認可を得た上で来年6月に放出設備の工事に着手し、5年4月中旬に完成させる工程を示している。

更田氏は「工事期間などさまざまな不安定要因がある。緊急避難的に、予定がずれたときのバックアップスペースとして、貯留容量を設ける議論をしていくことになる」と述べた。

計画の審査期間について、更田氏は「予定に影響を与えないような審査は可能だ」とし、本年度内に審査結果の案を取りまとめて、一般からの意見募集を始めたいとの意向を示した。