遺留品を車両保存施設で保管へ JR福知山線脱線事故

脱線事故の遺族らへの説明会後、会見に応じるJR西日本の長谷川一明社長=6日午後、兵庫県伊丹市(藤木祥平撮影)
脱線事故の遺族らへの説明会後、会見に応じるJR西日本の長谷川一明社長=6日午後、兵庫県伊丹市(藤木祥平撮影)

乗客106人が死亡した平成17年のJR福知山線脱線事故で、JR西日本は6日、遺族や負傷者らを対象とした説明会を兵庫県伊丹市で開いた。事故車両を保存するために整備を進めている施設で、乗客らの遺留品も保管する方針を伝えた。

JR西などによると、大阪府吹田市の社員研修センターに、新たな建物を令和6年秋ごろまでに整備。事故車両(7両編成)のうち、損傷が激しく復元が困難な1~4両目は部品ごとに整理して棚に入れ、5~7両目は連結された元の状態で保存する。周辺には献花や焼香台を設け、車両全体を見渡せる場所もつくる。

別の施設で保管している事故の遺留品約1100点も移管し、事故の痕跡が残る電柱や枕木、レールもこの建物で保存するという。

説明会後の記者会見で、長谷川一明社長は「事故車両とともに遺留品も事故の悲惨さを直接物語るもの。大切に保存させていただきたい」と話した。

これらは社員の安全教育に活用する。一般にも公開するかや事故車両を兵庫県尼崎市の事故現場にある追悼施設「祈りの杜(もり)」に将来的に移すかについては賛否があり、引き続き慎重に検討するとしている。

また、新型コロナウイルスの影響で中止が続いている祈りの杜での追悼慰霊式について、現時点では事故から17年となる来年4月25日に、3年ぶりに開催する方針であることも示した。