北野天満宮「ずいき祭」 野菜で飾り神輿奉納

色鮮やかな生野菜で装飾されたずいき神輿=中京区
色鮮やかな生野菜で装飾されたずいき神輿=中京区

五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する北野天満宮(京都市上京区)の秋の祭礼「ずいき祭」が1日始まった。西之京御旅所(中京区)では、赤ナスやトウガラシなどの生野菜で装飾されたずいき神輿(みこし)(幅、奥行き各約2・3メートル、高さ約3メートル)が奉納され、参拝者の目を楽しませている。

例年、神輿は神霊を乗せた鳳輦(ほうれん)とともに天満宮周辺を巡行するが、新型コロナウイルスの影響で本殿で全祭礼を執り行った昨年に引き続き、巡行は中止となった。

神輿は約200年前に現在の形となった。周辺の農家が育てた赤ナスや麦わらなどで手作りした色鮮やかな飾り物が取り付けられている。

ずいき祭は、菅原道真が大宰府で彫った木像を持ち帰って祭り、秋に収穫した野菜や穀物を供えたのが始まりとされ、神輿は慶長12(1607)年に豊臣秀頼が天満宮を再興した際に作られたのが起源だという。

西之京瑞饋(ずいき)神輿保存会の佐伯昌和会長(66)は「豊作とコロナ収束を願いながら製作した」と話していた。

神輿は4日に解体されるまで、午前9時半~午後5時に西之京御旅所に飾られる。(鈴木文也)