盛岡市 緑化功労者 川又正人さん(70)
緑化功労者に贈られる令和2年度の国土緑化推進機構会長賞を受賞した。神奈川県内の森林整備で長年活躍し、その後岩手県内に所有する山林約400ヘクタールで先駆的な林業経営に取り組んできた業績が高く評価された。併せて視覚障害者が展示品に触れる「手でみる博物館」を自宅に開設し、樹木や草花に触れる月に1度の「森の探検隊」を主催、これらの活動も受賞の大きな後押しとなった。
豊かな森林に恵まれ、スキーが盛んな岩手県八幡平市(旧安代町)で生まれ育った。自宅近くのジャンプ台で練習を積み、インターハイや国体にも出場した。県立盛岡農業高校を卒業後に県立盲学校の実習教諭を経て、昭和58年に家業を継ぎ38年になる。
「林業は仕事がきつくてもうけも少ない。でも、森の中に身を置くのが大好きで、だから続けてこられたと思います」という。無理もない。父の孫蔵さんが昭和44年から携わるようになった神奈川県内の森林整備は林業でも大変な作業の〝地拵(じごしら)え〟が主だった。
木を伐採した後の森林で再び造林する環境を整える作業だ。切り払われた枝や低木などの残材の処理、下草刈りをすべて人力で行い植樹しやすいようにする。「都会人には務まらない」といわれ、東北の業者が招請された。その一人が孫蔵さんだった。




