五十嵐氏「信頼築く」 衆院栃木2区候補で自民県連

自民党栃木県連の大会後、衆院栃木2区の公認候補予定者に選ばれた五十嵐清県議(右)を記者会見で紹介する茂木敏充県連会長=5日、宇都宮市西原町の宇都宮グランドホテル(山沢義徳撮影)
自民党栃木県連の大会後、衆院栃木2区の公認候補予定者に選ばれた五十嵐清県議(右)を記者会見で紹介する茂木敏充県連会長=5日、宇都宮市西原町の宇都宮グランドホテル(山沢義徳撮影)

自民党栃木県連は5日開いた定期大会で、次期衆院選の栃木2区の公認候補予定者として五十嵐清県議(51)=小山市・野木町選挙区、5期=を正式に決定した。9日に県連幹部らと党本部を訪ね、山口泰明選対委員長に公認を申請する。一方、選考結果に反発する西川公也元農林水産相は、2区支部長を続投すると大会で〝宣言〟。さらに紆余(うよ)曲折がありそうだ。

大会後の記者会見で県連会長の茂木敏充外相は、西川氏周辺の反発に対し「パーフェクトな候補者はいない。改めて党員投票を行うことはない」と断言。西川氏が立憲民主党の福田昭夫氏に2連敗したことにふれ「誰が候補者になっても厳しい戦い。組織の立て直しが必要だ」と指摘した。

五十嵐氏は選挙区内の日光市に転居し、県議選に再出馬する考えはないと決意を強調。2区の現状について「人口減少が著しく、政治の力が必要だ。国と市町のパイプをしっかりつながなくては」と述べた。

2区との縁が薄いとの指摘には「県議として18年、県内のさまざまな課題に取り組んできた。今後、地域との信頼を築いていきたい」と説明。西川氏が農水相を辞任した経緯などを念頭に「私の政策や『政治とカネ』についての考えを説明することで、理解を得られるだろう」と力を込めた。

大会では、西川氏に近い花塚隆志さくら市長が「地元に何の情報もないまま決まった」と苦言。西川氏はあいさつで「しばらく2区支部長を続ける」と述べた。(山沢義徳)

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