今季68打席目。阪神の4番大山に待望の今季初アーチが飛び出した。15日の広島戦、一回2死一塁で床田の低めの変化球に泳がされたように見えたが、高々と上がった打球は左翼席最前列へ。「入ってくれてよかった。結果的に決勝点になったのはすごくいいこと」。チームを今季初の5連勝に導く先制2ラン。これぞ4番の仕事を果たし、大きく息をついた。
昨季は自己最多の28本塁打をマーク。今季は開幕から4番を担っているが、打球がなかなか上がらず、打率は2割台前半と調子がいまひとつ。リーグの開幕4番の中ではただ一人、本塁打が出ていなかった。
「そこがクローズアップされ、周りはどうしても『ホームランが、ホームランが』となる。焦りがなかったといえば嘘になる」。生みの苦しみが続いた分、胸のつかえが下りる1本になった。
試合前の打撃練習では矢野監督からバットのヘッドを利かせたスイングの方法について指導を受けた。指揮官は「大山自身がもやもやしている中で、やっと1本出た。これで乗っていける」。この日は新人の佐藤輝も四回にバックスクリーンへ5号2ランを放ち、チームは今季初の5連勝。一発攻勢で打線は一段と勢いづいた。(上阪正人)




