欧州と韓国、年末控えコロナ規制を強化 

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない欧州や韓国はクリスマスと年末年始を前に規制の強化に乗り出した。家族などが集まれるようクリスマスなどに限った緩和策の見直しを迫られる事例も出ている。

 ドイツは16日から1月10日までの期間で規制を強化した。生活必需品以外の小売店は閉鎖され、学校は休校に。各地のクリスマス市も中止で、年末は屋外でホットワインを飲むのが伝統だが、公共の場でアルコール飲酒も禁止された。

 今春の第1波封じ込めで欧州の「優等生」とされたドイツでは、秋以降の第2波で感染者が急増。11月に外出制限などを導入したが、さらに「ハード・ロックダウン」(独メディア)を迫られた。

 英国では16日、首都ロンドンとその周辺の警戒水準を最高段階に引き上げ、飲食店は持ち帰りや宅配の営業のみに制限された。14日にロンドン周辺でウイルスの変異種の感染者が1千人以上、確認されたためだ。

 英政府はクリスマス期間中、感染拡大地域では屋内での面会を同居人のみに限る規制を緩和し、最大3世帯で集まることを許可する方針。だが、英紙の世論調査では6割が緩和の再検討は必要と回答した。

 フランスは都市封鎖の段階的緩和を進めているが、感染状況が予想通りに改善しないため計画を見直し、映画館や美術館の閉鎖措置を来年1月まで継続。大みそかも夜間外出を禁止する方針に変えた。イタリアでは11月から続く夜間外出禁止令に加え、21日から来年1月6日まで州をまたぐ移動を禁じる。

 韓国では12月は忘年会シーズンにあたるが、第3波に見舞われ、政府は会食の自粛を国民に繰り返し求めている。既に飲食店内の飲食は午後9時までに規制されているが、政府はさらなる制限を検討。ソウル市は大みそか恒例の除夜の鐘突きの中止を決めた。(パリ 三井美奈、ロンドン 板東和正、ソウル 桜井紀雄)

Google検索で「産経ニュース」を優先表示。ワンクリックで簡単登録

会員限定記事

会員限定記事一覧

国際ランキング

  1. 中間選挙の結果確定、トランプ政権による干渉に警戒感 米司法省アラスカ上院選巡り提訴

  2. 硫黄島記念碑の米兵の首をハンマーでたたき落とす バージニア州でメキシコ移民の子を逮捕

  3. 米中間選挙投票まで1週間 民主、下院奪還に現実味 トランプ氏遊説行脚も支持率過去最低

  4. モンゴル副首相、消火に税負担「謝罪だけでは済まない」 草原火災で賠償請求検討へ

  5. 共産党「中央」の処分 すでに14人資格喪失 過去最多の可能性 党内統治強化へ有料会員記事

  6. 初代ローマ皇帝邸宅の可能性も…東大の発掘は資金難 イタリア南部の遺跡調査、終盤に有料会員記事

  7. 中国政府系ハッカー「Storm―0940」AI悪用し侵入 3時間で接続権限を奪取

  8. 中国、福田康夫元首相に哀悼の意 高市首相念頭に「日本の政権担当者は反省を」とも発言

  9. ドイツ首相がアジア歴訪、高市氏と会談へ 独大統領は訪中…習氏への「気配り」外交鮮明に

  10. 「中国の影」AI悪用サイバー攻撃にG7で対処を、野党低迷「結局、金でしょ」 松井一郎 以心伝心有料会員記事