東日本大震災の犠牲者の月命日の11日、千葉県富津市のJR竹岡駅近くの漁港で同市の花火業者「立石煙火製造所」が、大震災の追悼花火を打ち上げた。新型コロナウイルスの感染で3月に予定されていたが、延期となっていた。花火にはコロナ禍で不自由な生活を続ける人への応援の気持ちやウイルスという見えない悪疫の退散への願いも込めた。
追悼花火は地元の天羽漁協や消防団などの協力で行われた。約3分間に30発の花火が打ち上げられ、冬の夜空を彩った。「密」回避のため、竹岡地区の人たちには回覧板を回して、自宅での見学をお願いした。
同社社長の立石泰之さん(50)は大震災で親を亡くすなどした子供たちの養育を支援する宮城県の団体に、富津のロータリークラブの活動で集めた義援金を毎年届けることで、被災地支援を続ける必要性を感じているという。
追悼花火は平成30年から地元有志と同社の共同で実施してきたが、今年3月はコロナ禍で断念せざるを得なかった。立石さんは被災地支援の継続性を大切にしたいとして「花火を途切れさせてはいけない」と年内の開催にこだわり、大震災から9年9カ月となった師走の11日に同社が独自で打ち上げた。




