千葉県唯一の村、長生(ちょうせい)村が制作したプロモーション短編映画「長生ノスタルジア」が、大阪府で先月開催された門真国際映画祭の観光映像部門で、最優秀作品賞を受賞した。作品は村内の美しい景色や名産品などを、物語に交えて紹介する30分の短編映画。「物語としても優れている」と評価されての受賞となった。
門真国際映画祭に応募があったのは1020作品で、観光映像部門では3作品が優秀作品賞に選ばれ、さらにその中から最優秀作品賞に輝いた。映画祭の担当者は「観光作品とは思えない物語の素晴らしさと、実際に行ってみたくなるような映像美が高く評価された」と話す。
映画は、高校卒業後、東京で就職した女性が、仕事に疲れ、夫を連れて帰郷するところから始まる。村の美しい四季やイベントを通じて、高校時代に友人と村のPR動画を作った日々を回想し、村の良さを再認識していくという物語だ。
アイガモ農法や名物の「ながいきそば」、夏祭りや「ながいきフェスタ」などのイベントが紹介され、一松海岸の海水浴場、尼ケ台総合公園の桜並木、菜の花畑の美しい景色もちりばめられている。
村企画財政課によると、村のPR動画がなかったことから制作を始めた。プロポーザル方式で公募し、短編映画の企画を提案した都内の制作会社に依頼した。
平成30年から1年をかけて村内で撮影を行い、夏祭りなどの行事は実際の開催日に撮影した。昨年4月に村文化会館で完成披露上映会が行われ、その後は観光イベントなどで使用されている。
同課の担当者は「作品がきっかけで村が注目されることはありがたい。この作品が移住者や観光客の誘致につながれば」と期待を寄せる。村民からも「映像がきれいで長生村じゃないみたい」などと好評だ。
同作品は、都内で開催される国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2020」の観光映像大賞観光庁長官賞の最終選考5作品にも選ばれており、受賞が期待される。選考の結果は23日に発表される。




