春高バレー

群馬 優勝の立役者 前橋商・清水颯斗主将 西邑楽・鹿子島愛莉選手

 「春の高校バレー」として行われる第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会群馬県予選会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)は2日、男子が前橋商、女子は西邑楽が優勝を果たした。歓喜にわく優勝の立役者たちが激戦を振り返った。

 ■男子 前橋商・清水颯斗主将

 シーソーゲームとなった決勝を見事に制した。「うれしいの一言です」。3連覇を達成後、前橋商の清水主将は興奮冷めやらぬ表情で、こう語った。

 第2、第3セットを連取され、流れをなかなか引き寄せられない展開に「本当に危なかった。冷静さを失いかけた」。

 それでも「明るく楽しくプレーするのがモットー。自分たちのバレーをやれば勝利はついてくる」とコートでは笑顔を絶やさず、「主将の自分が冷静さを失っていけない」と言い聞かせ終盤の逆転につなげた。

 「エース不在」とされる今年のチーム。ボールを特定の選手に集めるスタイルではなく、一人一人が攻撃にも守備にも全力を尽くす。「全員バレー」の持ち味を存分に生かして勝利をもぎ取った。

 実は準決勝で右中指の爪がはがれるアクシデントに見舞われた。しかし「指のけがは日常茶飯事」と意に介さず、決勝でも全力でコートを走り回った。

 いよいよ全国大会。出場は3度目だが、目標は「まず1勝」と控えめだ。「目の前の勝利を一つ一つ着実に積み上げる」。そんな地に足の着いたプレーこそが大切と信じている。

(柳原一哉)

 ■女子 西邑楽・鹿子島愛莉選手

 今年8月の練習中に腰を痛め、復帰できたのは2週間前。まだ痛みが残り、「決勝にフル出場できなかったのが残念だった」と、西邑楽の鹿子島選手は流れ落ちる汗をぬぐいもせず、大会を振り返った。

 準決勝で高崎商大付に1セットを取られた後、「自分がどうにかしなくては」と奮起。スパイクも決まりチームの勢いが戻った。

 「挑戦者のつもりで戦え」

 高崎女との決勝では吉田充昭監督の指示に従い、とにかく気持ちが切れないよう「絶対に勝つんだ」と信じてプレー。相手エース丸山理をマークし、ブロックもうまくいった。

 第1、第2セットを連取しチームは勢いづいたが、3セットを取られてしまった。それでもプレー中は、吉江梨花主将が腰を気遣って声を掛けてくれたのが、励みになった。

 「(高崎女に)負け続けていたから、何としても勝ちたかった。連覇したことを誇りに思う」

 家族全員が応援に駆けつけ、喜びの歓声が沸く観客席に向かって感謝の気持ちを込めて、チームメートとあいさつした。「うれしくて、うれしくて。でも涙は出なかった」。笑顔で全国の大舞台へ臨む。

(橋爪一彦)

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