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新書 『総理の女』

『総理の女』
『総理の女』

 歴代62人の総理大臣のうち、伊藤博文、原敬、近衛文麿、東条英機ら10人を俎上(そじょう)にのせ、妻や愛人らとの関係から〈人間としての総理の実像〉に迫っている。

 夫から愛人の芸者を引き合わされ、「時々来て(夫を)慰めて下さいね」と話した伊藤の妻、梅子、前妻を押しのけた猛女だが、〈才気と覇気に満ち、政治の勘が鋭〉かった犬養毅の妻、千代。妻と6人の子に先立たれた山県有朋の頼みの綱だった妾(めかけ)・貞子…。

 女性たちが支えた総理の仕事をたどり、日本近現代史の新たな一面がうかがえる。帯に〈教科書には絶対載らない〉とあるが、高校生用ぐらいなら…。(福田和也著、新潮新書・780円+税)

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