テレ朝番組「名誉毀損に当たらず」 東京高裁、宗教法人の請求退ける

テレビ朝日社屋=東京都港区(撮影・大橋純人)

 警察の捜査をめぐる報道で名誉を傷つけられたとして、宗教法人「顕正会(けんしょうかい)」(本部・さいたま市)がテレビ朝日に200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、東京高裁であった。秋吉仁美裁判長は「名誉毀損に該当しない」として、テレ朝に20万円の支払いを命じた1審東京地裁判決を取り消し、顕正会の請求を退けた。

 顕正会は報道機関9社に損害賠償を求めていたが、1審は8社への請求を棄却。一方、テレ朝の番組で、顕正会が過去に悪質な勧誘をしていたと断定的に述べた日本脱カルト協会理事の発言が名誉毀損にあたると判断した。

 秋吉裁判長は、同協会は活動が幅広く報道されている団体で、理事が顕正会の問題に取り組んでいること、顕正会会員が勧誘をめぐって逮捕されたことなどから理事の発言についてテレ朝が「真実だと信じる相当の理由があった」として名誉毀損に当たらないと結論づけた。

 1、2審判決などによると、警視庁は平成25年9月11日、勧誘活動をめぐって顕正会を家宅捜索。複数の報道機関が報じた。

 顕正会は「内容を精査して対応を検討したい」、テレビ朝日広報部は「当社の主張が認められたものと考えている」とコメントした。

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