「電気の精」とは対照的で、不穏な空気に包まれているのが、現代美術作家の多和田有希(39)の作品「Untitled(Roppongi2)」。都市を写した写真(インクジェットプリント)の表面を、針やサンドペーパーなどで傷つけた。ひっかいた部分は鋭利な光の白い線となり、地を引き裂き、鋭い閃光(せんこう)となって夜空に放たれる。人工の光を不気味な都市の姿とだぶらせているかのようだ。
「本展は雷の多い地方ならではのテーマとして考えていた企画。雷は中心的な主題として描かれることは少ないが、多様なイメージで捉えられている。それを紹介したかった」と同館の熊谷ゆう子学芸員は話している。
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9月3日まで、月曜休、一般610円。問い合わせは同美術館(電)0276・72・8188。



