春季キャンプが中盤に差しかかるなか、阪神の正捕手候補4人によるレギュラー争いが激化している。攻守あわせた総合力で頭一つ抜き出る選手は不在。開幕戦で誰が女房役を務めるのかはいまだわからない。
14日、二盗を阻止する送球練習で一番の強肩を見せつけたのは25歳の梅野。大学日本代表の4番を打った経験を持ち、ここ数日は金本監督から打撃の直接指導を受け急成長した。「打球の角度も出てきたし、少しでも監督の理想の打撃に近づければ」と向上心を燃やす。
昨年育成枠から支配下登録され、11本塁打の実績を残した原口は打力が最大の持ち味。13日のDeNAとの練習試合では先発し、打撃の調子は上向きだ。課題だったリードの研究にも余念がなく、「(4人が)横一線にいるなかで、結果がアピールになる。アピールするしかない」と力を込める。
プロ13年目のベテラン、33歳の岡崎は金本監督から「守備力はナンバーワン」と評され、16日からの第4クールでも「継続して守備をアピールできれば」と意気込む。昨季は新人で28試合に出場し、2年目の飛躍を誓う坂本は投手の調子を判断しリードに生かす能力に定評がある。
リーグ4位からの巻き返しを図るチームにとって扇の要となる捕手の役割は重要。矢野作戦兼バッテリーコーチは「シーズンに入っても競争は続いていると思う」と述べており、熾烈(しれつ)な争いがチームを活性化することを期待している。(岡野祐己)



