サムスン欠陥スマホ

生産停止で「損失2800億円」 韓国経済全体に打撃 拙速戦略で「最大の危機」

 【ソウル=名村隆寛】サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」が発売約2カ月で生産・販売停止になった問題で、12日付の韓国各紙は、サムスンの損失が「少なくとも3兆ウォン(約2800億円)に上る」(中央日報)などと報じた。韓国では、同社の業績やブランドイメージが悪化するだけでなく、韓国経済全体に影響が及びかねないとの懸念が広がっている。

 サムスンの株価は、ギャラクシーノート7の生産・販売停止を発表した11日、前日より8・04%下げ、1株154万5000ウォンにまで下落した。朝鮮日報は、「(最終的に年間)5兆ウォン前後の売り上げを損失」などと報じた。また、ロイター通信はクレディ・スイスなどの試算として、最大1900万台(170億ドル=1兆7600億円相当)の販売機会が失われるとしており、世界のスマホ市場を席巻したサムスンは「最大の危機を迎えた」との見方が強まっている。

 サムスンの失態について韓国では、同社の「拙速ぶり」が最も問題視されている。同社はノート7を、ライバル機種であるアップルの「iPhone(アイフォーン)」の新製品より1カ月先行して発表し、米国市場の攻略を試みた。発売1カ月でギャラクシーノートシリーズでは過去最多の100万台を売り上げ、好調な出足を見せる中でトラブルは発覚した。

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