パナの自動車関連事業、32年度の売上目標2兆5千億円 運転支援システムに重点投資

 パナソニックは20日、成長戦略の柱に掲げる自動車関連事業の平成32年度の売上高について、26年度実績の約2・1倍の2兆5千億円を目指す方針を明らかにした。従来は2兆円としていた30年度目標も2兆1千億円に引き上げた。M&A(企業の合併・買収)を視野に積極投資で成長を加速させる。

 東京都内で開いたアナリスト向け事業方針説明会で明らかにした。重点的に投資するのは自動でブレーキをかけたり走行レーンを修正したりする先進運転支援システム(ADAS)。パナソニックは出遅れていたが、カメラやセンサーなど得意分野を武器に、足りない部分をM&Aで補う。

 ただ、共同開発するのは国内の自動車メーカーに限り、欧米メーカーには部品提供にとどめる。車載事業を担当する柴田雅久常務役員は「安全分野は欧米ではリコール(回収・無償修理)のリスクが大きい」と説明。米国でエアバッグの欠陥を認め、大規模なリコールに至ったタカタの例が念頭にあるとみられる。

 米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズに独占供給している車載用リチウムイオン電池の世界シェアは、現在の約20%から30年度には34%まで高めることを目指す。来年にも稼働を始める米国の大規模電池工場が数量を押し上げる。

 成長戦略のもう一つの要となる住宅関連事業では、配線器具や照明などの30年度の海外売上高を26年度実績の約2倍の3100億円まで高める。インドや東南アジアなど新興国への展開を強化する。

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