【ソウル=名村隆寛】韓国大統領府は21日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が核実験中止や核実験場廃棄を表明したことについて「朝鮮半島の非核化に向けた意味ある進展だ」と歓迎する声明を発表した。
大統領府は、27日に控える板門店での南北首脳会談に向け「前向きな環境づくりにも寄与する」と評価し、会談の成功に手応えを感じているようだ。文在寅大統領が会談で金委員長から「非核化の意思」を再確認し、6月初旬までに予定される米朝首脳会談につないでいく見通しとなった。
金委員長が1月の「新年の辞」で南北関係改善に意欲を示して以来、韓国は北朝鮮の平昌五輪参加や芸術団派遣など、北朝鮮の要求を全面的に受け入れ対話に応じてきた。その姿勢に、金委員長自らが核実験中止と核実験場廃棄の表明という形で返してきたと韓国は肯定的に受け止めている。
文大統領は米朝首脳会談に向け、南北首脳会談を「(米朝)両国の隔たりを埋めることが課題」と位置付け、米朝の仲介役になることを事実上、認めている。19日には、韓国メディアの社長団に対し、核問題の解決について「米朝合意が必要だ。南北で合意できる内容ではない」と韓国にできることの限界も示唆した。



